ベクシル-2077日本鎖国-

ベクシル-2077 日本鎖国- 通常版 [DVD]

ベクシル-2077 日本鎖国- 通常版 [DVD]

一日何もない日は、何かをしようと思ってもなかなか取り掛かれないものです。僕だけではないはず!ということで、そんな言い訳をしながらTUTAYAにDVDを借りてきて観ました。3本借りてきたうちの1本。それがこれ、3Dアクションアニメーション「ベクシル2077日本鎖国」です。


最近は日本製のオール3Dアニメが結構目立って出てますね。このベクシルもそうだし、「アップルシード」とか「エクスマキナ」とか。それぞれ、昔公開されえらく不評だった「FINAL FANTASY」のような完全なリアル系ではなくて、リアルでありながら人物にアニメっぽさを残した日本らしい3Dアニメという特徴があると思います。

このベクシルも、人物はアニメ調の3Dで描かれています。でも背景はかなりリアル。一番最初には雪景色が映し出されますが、その降っている雪といい積もってる雪といい、本物なのか3Dで描かれたものなのかが分からないくらいリアル。凄いですね、技術の進歩って。

そして肝心な内容はというと、まぁまぁ普通だなといった印象。どうしても日本の3Dアニメは話の中身よりも映像の綺麗さ、リアルさに力の込め具合が偏ってしまうような気がします。おもしろくないことはないんだけど、奥深さがない。まぁそういう映画だと割り切って観てしまえばそれまでですが、見終わった後にちょっと物足りなさが残ってしまう感じですね。

例えば、アメリカに送還されたアメリカ国防総長が序盤に何か思わせぶりなニヤリ顔をします。それは実は日本が送り込んだ偽者のアンドロイドだという話が終盤ででてきます。でもそんなことは大したどんでん返しにもならず、大体予想はつくし、そのあとの広がりはない。アンドロイドですよ、という話がでてきてそこで終わり。うーん、やっぱ物足りん。

ただ、アップルシードもそうでしたが、この作品も音楽の選び方が半端なく良い。最高です。激しい戦闘、チェイスなどのときに流れるエレクロトニカは本当にカッコイイ。このセンスだけは失わないで欲しいですね。

おすすめ度

★★☆☆☆(4.5/10)

映像のノリ、かっこよさは十二分に含まれています。ストーリー重視で観たいのであればちょっと見終わった後は物足りなさが付き纏うかも。