経済成長の足を引っ張る日本のIT

日本のGDPが伸び悩む理由。それは日本の遅れたITだと言われています。アメリカと比べて日本のITは10年遅れているとも言われていますしね。日本は先進国の中でもITに関してはかなりの遅れをとっています。

http://wiredvision.jp/blog/fujimoto/200802/200802191000.html

その理由がよくわかる記事です。

企業が利用するパソコンも勝手にソフトをインストールすることは禁止なところが多く、USBやDVDなどの外部からのデータの入出力自体を禁止するところが増えており、全てネットワークで中央からコントロールし、ローカルのハードディスクは利用しないシンクライアント方式のパソコンに全部切り替えるところも増えており、つい先日も機密漏洩で問題になった防衛庁が全面切り替えを発表した。またパソコンの企業外への持ち出しも禁止するところが増えた。社員が重要な情報の入ったノートパソコンを電車の中に置き忘れるなどは企業にとって大いなるリスクであり、持ち出し可能にしている企業でも相当厳しい制限をつけはじめている。

確かにそうするのは分かるけど、でももっと別の考え方もしなきゃダメなんじゃないの?という感想を持ちます。情報漏えいは確かに恐い、けど日本の大企業による囲い込みの文化がここにも滲み出ている気がしますね。

例えばグーグルのメールサービスGmailの容量は無料で6Gbyteであるが、有料で一年間一人6000円払うと25Gbyteの容量に24時間365 日のサポートと99.9%保証のSLAがついている。一方私の会社で契約している企業向けサービスはつい先日まで容量100Mbyteが基本で、よく大きいメールが来るとディスクが溢れそうになることがあった。今では多くのフリーメールの方が巨大なストレージを用意しているのである。

これまでは大企業が高いコストで専用アプリケーションや端末を開発し、一般の人が利用できないような性能を手に入れることが多かったが、この分野ではあきらかに逆転現象が起きている。

つい数年前までは「無料メールなんて」という空気が立ち込めていましたが、Googleメールの登場によってかなり変わってきましたよね。Hotmailもかなり使いやすくなったし。パソコンとインターネットさえあればどこでも見れるというのも利点のひとつになっていますし。今では携帯でだって見れますからね。

でもやはりまだ無料メールを公式のものとしては使えるといった空気ではないですよね。就活していても無料メールでの登録はダメというところも少なくありません。

日本のITは、大企業からではなく個人、中小企業から盛り上げていかないと、いつまでたっても遅れたまんまになりそうな気がします。